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August 19, 2005

「ラヴソング」

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「ラヴソング」を見ました。これもコメントで頂いた中華明星オススメ映画リストから。ネタバレしてます、すみません、どうも触れずには書けそうにありません。気にならない方だけそのままどうぞ。

この映画、最初が暗い。天津から香港に出稼ぎにやってきた主人公。右も左も広東語もわからぬ外人状態。マクドナルドでは列に割り込んで白い目で見られ(←大陸では行列してても割り込むのが普通なのだと思われる)、店員とのお金のやり取りにさえ困る始末。外国に行っちゃえば私もこうなんだろうな、心細いよな、淋しいよな〜とだんだん心が沈む沈む。で、主人公のお兄ちゃんがもさ〜っとしているのです。あ、この人がレオン・ライ?あ、あら?香港四代天王の割には地味……。

で、お兄ちゃんが故郷の恋人に宛てた手紙の文面が「シャオティン、キミが恋しい」。ええっ、シャオティン?あ、シャオティエン(←朱孝天、ああっKenちゃん〜)の顔が浮かんでしまいました。この映画ちょっと好きになったかも(←そんな理由かい!)。

見ているうちに、あれれ、だんだんお兄ちゃんがカッコよく見えてきちゃったよ、不器用だけど誠実で優しいわ、この人。最初の手探り外人状態を抜けて、おおっ、マックの店員のお姉さんと仲良くなったのね、あらやだいいようにこきつかわれてるじゃない、彼女と屋台で物売り?え、今度は彼女に自宅で餃子作って食べさせてあげたの?

えっ、ええっ、キ、キスなんかしちゃうの!!ああっ、着せた服を今度は脱がしてる、うっわあ軽いキスだったのが、どんどん情熱的に大胆に。そ、その先まで行っちゃうのね?ああ、ああ、行っちゃったよ。どうすんだよー。お兄ちゃん、キミは故郷に恋人がいるじゃないのよーーー。

でもでもしょうがないよね。そりゃ若いしさ、心細い外国で助け合ったりなんかしたら、ましてやそれが綺麗なお姉さんだったりしたら好きになっちゃうのが人間よね。

ああ、ついに故郷のシャオティンに手紙を書いたか。お別れの手紙……え、別れないの?別れないで、二股?っていうかセフレ?二人そうなっちゃっても「友情」とか言っちゃってるの?不自然だよ。うおお、最初の純情なお兄ちゃんが、都会でだんだん変わって行きます〜。香港版@木綿のハンカチーフ。

うわ、お兄ちゃん、結婚しちゃったの?奥さんとあのお姉さんがお友達に?ひ、ひでえ。え、あっという間にヨリが戻ってんじゃないの〜。テレサ・テンに会ったから?いやいやそんなの言い訳よ、ほんとはそうしたかったんでしょ?

すみません、どんどん長くなりそうなので、感想だけ。大陸の人が香港人に感じるコンプレックスとか、でも明日を信じて稼ぎまくるエネルギッシュなパワーとか、中国人がテレサ・テンに寄せる特別な想いとか、いろんなものを感じさせてくれる映画でした。映画の中で、映画が終わった後で、流れる音楽が綺麗で味があってとてもいいです。レオン・ライって谷原章介似だわ。地味とか言って悪かった、カッコええわ…。


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Comments

この映画、好きすぎてもうだめ、です。当時ビデオを持っていたのですが、見すぎてつぶしました。
細かいところまで触れたくて感想をまとめるなんてできません。

北京語しかしゃべれなかったレオンがだんだんと広東語をしゃべれるようになるのが絶妙らしいです(私にはよく分りませんが)。
あと、ちっちゃいやくざの大親分、エリック・ツァンの背中のミッキーマウスとか、船で台湾に逃げる二人を見送るレオンの姿とか、その船に乗ってしまったマギーの気持ちとか・・・・・。

この映画のレオンは最高です。マックのチラシの裏に恋人への手紙を嬉々として書く彼って、可愛すぎでした。

Posted by: めひじゃ | August 20, 2005 at 12:58

ああ、緑さん、見られたのですね、ラブソング。

めひじゃさん同様、私もこの映画、好きすぎです(笑)
何度見たか分からないけど、幸い持っているのがDVDなので健在です。
(でもビデオしかなかった頃、レンタルで何回も借りちゃいました・・・)
浮気だし、二股だし、不倫なんだけど(笑)
寂しい者同士が寄り添う感じとか、
お互い、「この関係は何なの?」核心には触れないで、「友達、友達」ってことでそのまま時間に流されていく感じとか、
うーん、綺麗に割り切れないでそのまま流されていく感じ&それを撮ってる映画の目線が優しくて、
うまく言えないけど、大好きなのでした。


「惚れた女は一人だけ」っていう流星も大好きなんだけど、
こっちはこっちで、大好きなのです(笑)

Posted by: Jing | August 20, 2005 at 19:42

見ましたよ〜。オススメリスト、役立ってます。いい映画を教えてくれてありがとう。

>北京語しかしゃべれなかったレオンがだんだんと広東語をしゃべれるようになるのが絶妙らしいです
……え、広東語喋ってったっけ(←どこ見てんだ、私)。

ミッキーマウス、初めて見たときも最後に見たときも、うるっと来ました。無邪気なんだか無神経なんだかよくわからないレオンの行動も。お嫁に来たシャオティンが、きれいな人なんだけどごてっとした洋服着てるのが、なんだかよそからやってきた人みたいでリアルでした。ほんと書きたいこと全部書こうとするとものすごく長くなるくらい、いっぱいつまった映画だったなあ。ああ返却期限までにもう一回は見たいです。

Posted by: | August 20, 2005 at 19:43

>Jingさん
ちょうどコメントが入れ違いになったみたい。失礼しました。
私は面白いな〜と思うとつい茶化すように書いてしまいます。そして後から頂いたコメントやメールで自分の見方が大雑把だったり、無神経なことを書いたりしてたのに気付いて、ああやってしまった…といつも思います。
この映画の不倫も、良い悪いで切り捨てるのではなくて、曖昧な関係とか、そうなってしまった二人を優しく描いているというの、Jingさんが書いて下さってようやくああそうだなあと思いました。一人で見てるときには気付きませんでした。ただもう「お兄ちゃんひどいよー」でした。ありがたい。で、恥ずかしいです。
もっと一歩引いて、映画が見られるようになりたいです。でもきっとまた同じようなことをしてしまいそうな気がする。Jingさんも他の皆さんも、私がやってしまったときは、こんな見方もあるんだよと教えて下さったら嬉しいです。

Posted by: | August 20, 2005 at 22:51

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